
| ☆☆☆☆ | |||
| 翁 | 場所 | ||
|
|
||
|
| グルメの本に紹介されていた蕎麦屋で、予約が必要,費用は最低一万円という記事に興味を惹かれて行ってみた。 恵比寿駅のバス亭ロータリーから駒沢通りを渡り山手線沿いに200メートル程行ったところの地下にある。 お店はカウンターが10席程、テーブルが一つ、奥に座敷があるらしい。上総屋はカウンターに座って蕎麦懐石一万円コースを注文した。一万五千円まである。何やら珍しいものばかりが出てくる。これは一つきちんと由来を聞かなければと女将に話し掛けてみた。 これが良くなかった。 いやあ、立て板に水とは女将の事を言うのだろう。店の歴史から始まって、蕎麦の打ち方、蕎麦粉、つゆの作り方、食材の由来、等など一言聞いたら一晩中説明しても終りそうもない。かなり口達者な女将である。でもちょっとかわゆい所もある。 何でも、この女将が9代目だそうだ。江戸時代に麻布で開業して、幕府へ収める再高級の更科蕎麦を打っていたのだそうだ。明治になって、宮内庁に収めるようになったそうだ。「翁」という店の名前は、「更科」という文字を使いたくなくて翁と付けたらしい。 今巷に出ている更科蕎麦はみんな本物ではない、本当の更科は東京でここだけだそうな。一番大切なのは蕎麦の温度管理だそうで、蕎麦を打つ作業場は一定の温度になっていて、一人前づつ打っている。 この店で絶品を言えるものを上げるとしたら、つゆだろうと思う。これはスゴイ。香り、味、等など上総屋の文章力では言い表せない奥深さを感じさせる。 さて星の数である。 洗練された更科蕎麦が好きな人は間違いなく最高級の賛辞を送るに違いない。しかし、田舎っぽい普通の蕎麦を良しとする上総屋にとっては星4っつである。 あまりにも洗練されていて、皇族でもあるまいにここまで気取って蕎麦を食べてもしょうがないと思える。 |
蕎麦屋のミシュランへ戻る トップへ戻る |